2015.03.05高校卒業式を終えて

 2月、3月と学校は本当に慌ただしい。2月は入試がずっと続いた。入学手続きがやっと終わり、一段落したところだ。3月に入って3日に高校の卒業式を無事に終えることができた。525名の卒業生が巣立っていった。彼らの将来がより良いものになっていくことを祈りたい。また23日は中学校の卒業式である。式辞で何を話すか、これから考えなくてはならない。  ところで2月16日の神奈川新聞に私の書いた作文が掲載されたので、ここに紹介しておきたい。「学びのフォーラム」という欄に掲載されたものである。 「出会いと巣立ち~教え子の幸せを祈る~」  2月に入ると学校は何かと忙しい。わが校でも、中学入試、高校入試と続く。受験生は、さまざまな希望を胸に緊張感の中でチャレンジする。そうした受験生の期待に可能な限り応えるため、学校では子どもたちが持てる力を十分に発揮できるよう、万全の体制を整えて入学試験を行う。  時には予定外のような出来事もあり、例えば昨年は高校入試の直前に大雪が降った。最寄り駅から学校までの通学路にも十数センチの雪が積もり、教員と生徒が力を合わせて受験生のために雪かきを行った。  天候のことは別にしても、受験の際に、思いがけない事柄が生じることがある。個別の事情などによっては、対応に苦慮するような場合もある。生徒にとって受験は取り換えることのできない機会だ。学校では、受験生の不利にならぬよう最大限の配慮をもって対処するしかない。受験の時期は受験生だけでなく、学校にとっても緊張する時期なのだ。  生徒との“出会い”の場でもある入試が終われば、たちまち卒業式である。卒業生を見送る教師の立場からすれば、卒業を境に生徒たちは、生徒から「教え子」になるという言い方ができるかもしれない。  私事で恐縮だが、半年ほど前に、教員になって初めて担任を持ったクラスの教え子と久しぶりに出会う機会があった。在校中のこと、仕事や家庭のことなど話は尽きず、懐かしく楽しいひとときであった。社会人として父親として、それなりに苦労をしながらもしっかり生きている様子が伝わってきて、頼もしくも誇らしくも感じた。  また、この3月末には、教え子から結婚式に招かれている。担任や教科担当ではなかったのだが、縁があって細く長く付き合いが続いた教え子である。生徒のころの苦労をよく努力して乗り越えた彼は、いまは教壇に立っている。うれしい結婚式である。式では精いっぱい心を込めてお祝いの言葉を述べたいと思う。  そして卒業後の消息の分からぬ教え子たちはたくさんいて、ただ祈るしかないのだが、どこかで一人一人が無事に幸せに暮らしていることを心より祈りたい。