2022.11.29【中1】 点字ブロック:松井くにおさん 文字で伝える:小松成美さん

11月18日(金)。久しぶりにトップランナーの方がお二人来てくださいました。

 お一人目は金沢工業大学の松井くにおさん。「みんなが普段から見ているけれど,見えていないものはなんだ?」。松井さんは講演の最初に生徒たちにそう問いかけました。さまざまな答えがでるなか、正解は「点字ブロック」。しかも、ただの点字ブロックではなくどんな人でも使いたくなる「点字ブロック」の開発をしているとお話しくださいました。点字ブロックへの付加価値としてスマートフォン端末等のアプリケーションと連動し,様々な情報をアプリを通して得られる仕組みを開発なさったのだそうです。さらに,点字ブロックが四角形であることも活用していて,どの面から情報を読むかによって得られる情報が異なるように設定できるとのこと。その組み合わせは,3000万通り以上存在するとのことで,秘められた大きな可能性に生徒たちの興味も高まりました。
 最後に,「情報提供の平等 vs 情報活用の平等」というテーマについて考えてみよう!とも提起された松井さん。本当の意味でのやさしさ,すべての人にとってどのような情報が必要で,しかもその情報をどのように伝える方法がベストなのか。点字ブロックを特別な人のためと捉えるのではなく、世界中の人々と共に生きることを考え続けていきたいと感じた講演でした。

 お二人目は、ノンフィクション作家の小松成美さんでした。専門学校で広告を学び、1982年に毎日広告社へ入社。放送局勤務などを経たのち、作家に転身。ノンフィクション作家として、トップアスリートや経営者、政治家、アーティストなど多くの著名人に取材をされてきた方です。一人一人の人生を「文字」を通じて、読者へ伝える仕事であることが伝わり、生徒たちは「言葉」には相手に大きな影響を与えるものだと感じることができました。

松井くにおさん、小松成美さん、ありがとうございました。

 

 

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