★広域通信制課程明蓬館高等学校と学校間連携協定に調印しました★

4月18日、横浜創英中学・高等学校は、広域通信制課程明蓬館高等学校と学校間連携協定を結びました。

 この調印により、本校の生徒が明蓬館高校の科目を履修することができ、修得する単位を本校の修得単位として認めることを可能としました。

  中央教育審議会諮問は、「不登校児童生徒など、各学校が編成する一つの教育課程では対応が難しい子供を包摂するシステムの構築に向けた教育課程上の特例校の在り方」を今後の審議事項としてあげました。このことは、まさに「皆が同じであるべきだ」という同調圧力からの脱却であり、学校の教育課程に関する裁量が大きくなることの契機になるはずです。

 「不登校」の原因は、一つではなく複数の要素が絡み合っています。でも、原因の本質は、今の学校の画一的な教育の仕組みにあって、その教育環境に子どもたちが悲鳴を上げつつある。私自身も、学校に通うことがかったるくなり、高校の時は、「行ってきます」と家を出ながら図書館に通うことが日常でした。

 学校に行かないというのは逃げているわけではなく、自分に合った生き方をゆっくり探しているだけです。子どもが選択するまで大人は待ってあげればいい。学校で学び直しても良いし、学校以外の素敵な場所が見つかれば、そこで学び直しをすれば良い。

 全日制と通信制は決して対立軸ではなく、両課程の協同の構築は、生徒の多様性に応えるために必要な制度として、当然あるべきものだと思うのです。

学校は、多様な子どもたちすべての幸せを願う場所であるはずです。そうであるならば、子どもを束として見ることなく、一人ひとりに丁寧に目を向けるべきだ。その時に見えてくる課題に決して蓋をせず、限られたなかであっても、私たちができうる教育の可能性を常に探るべきだと思うのです。