高校の教育課程の改善をテーマに開かれた中教審特別部会での議論(7/28)は、次期学習指導要領において、学校の判断で柔軟な教育課程を編成できることを示したものでした。半期ごとの単位認定を可能とし、学校の実情に応じてきめ細かな増単・減単もできる。英語の民間検定試験で高次な学力を有する生徒については必履修科目を免除。大学など学外の講義の単位認定等。
これらはいずれも本校が本年度から開始した新しい教育課程に組みこんできた要素であり、特別部会での議論は大きな勇気を頂いたと思っています。
教育に終わりはありません。学校改革は自分の思い通りになんかならないかもしれないし、理不尽なこともたくさん生じるだろうと思います。でも、それは当たり前のことで、それを理由に、「その場にとどまる」のではなく、思い通りにならないからこそ、「一歩前に踏み出して壁を破る」ことに意味があるのではないかと思うのです。
教育課程編成に着手した二年半前、私が新しく示した機軸は、周囲から「それは無理だよ」とお叱りを受けたものがたくさんありました。でも、他者が「無理だよ」と言うことにこそ、「独創」が詰まっていると考えています。
教師という仕事の私自身のゴールも見えつつあるので、次期学習指導要領の概念を整理しながら、最後ぐらいは自分にしかできないものを探してみたいと思います。
(写真)7月27日に開催された「教育長・校長プラットフォーム」でも次期学習指導要領の議論が交わされました。この素晴らしき場所の熱量から新たな「独創」が生まれる。