9月15日(祝月)、受験生とその保護者に向けて学校説明会が行われました。本校の学校説明会では有志の生徒が登壇します。受験生向けの学校説明会なので学校長や入試担当も登壇しますが、この日の主役は間違いなく生徒たちでした。
午後から行われた高校説明会では、14時開始の説明会のために、生徒たちは10時に集合して最終リハーサルを行っていました。ステージの下では、午前練のバスケ部とバドミントン部が練習をしています。
「あー、ここに立つと頭まっ白になるわー。」
「ダメだ、(セリフが)飛んだ!」
「先生!いまからスライド追加してもいいですか?」
皆、本気です。ギリギリまで粘ります。
試しては修正し、また試すの繰り返しです。
いつの間にか運動部の生徒たちも見守ってます。
入試広報担当の教員も、ただただ生徒たちの試行錯誤を見守ります。
お昼を過ぎた頃、校内で部活動をしていた生徒たちが体育館にやってきて、1300脚の椅子を並べてくれました。「そこの3列目、5mm左!」互いに冗談を言い合いながらも、来校した方に少しでも気持ちよく過ごしてもらおうと細部まで拘って会場準備を進める生徒たちです。
「あ、え、い、う、え、お、あ、お!」
ステージでは、司会の放送部主導による発生練習が始まりました。こちらも部活動の様です。
13:20、時間を少し繰り上げて受付がスタートしました。あれだけ並べた座席が見る見るうちに埋まっていき、あっという間に満席になりました。
高校3年生の生徒が作成したオープニングムービーが流れたあと、司会の二人がステージに上がりました。「この映像を作ったのは、僕たち(放送部)の先輩です!」と、とても誇らしげです。
14:05、まずは、校長による教育理念とその方策についての話から学校説明会はスタートしました。その中で校長は必ずこんな話をします。
「大人は沢山の失敗から学んでいるのに、学校だけが生徒たちに失敗を許さない。それではいけない。学校は失敗から学ぶ場所でなければならない。」
保護者も受験生も、多くの方がメモを取ったり、大きく頷いたりしながらその話を聴いていました。
そして次はいよいよ有志の生徒たちによるプレゼンテーションです。
一人目の生徒が落ち着いたトーンでありながら力強く語ります。
「この学校の主役は私たちです!」
それに続くように、総勢7名の生徒たちによって、体育祭、文化祭、地域の納涼祭が、どのように生徒主体で創られてきたか、その具体が自作のスライドを使いながら紹介されました。どの発表も、受験生に投げかけられた締めの言葉は「一緒に学校を創っていこう」でした。
高校生らしい発表にしよう!
まずは自分たちが楽しもう!
舞台袖でそう励まし合いながらも、その表情には緊張の色が見え隠れします。精一杯顔を上げて伝えようとしますが、言葉に詰まってしまうこともしばしば。
「ごめんなさい、失礼しました。もう一回話します!」
そう言って必死で仕切り直す生徒たちの姿を、学校は失敗から学ぶ場所だと宣言した校長が嬉しそうに見つめていました。
生徒たちの側でずっとその様子を見ていた今日は、とても長く同時に短く感じられた一日でした。そして、とても熱く温かい一日でもありました。本校の教育活動に関心をもってくださりご来校頂いた多くの方々をはじめ、沢山の「ありがたさ」を感じる一日となりました。
次回の学校説明会は、10月18日(土)となります。今月末の創英祭(9/27,28)も含めて、沢山の方のご来校をお待ちしております。是非、本校の「生徒が主役」の教育活動、「自慢の生徒たち」の輝く姿をご覧になってください。


