3月3日、桃の節句。 横浜創英高等学校では、しっとりと降る春の雨のなか、卒業証書授与式が執り行われました。あいにくの空模様ではありましたが、校舎内は卒業生たちの晴れやかな笑顔と、これまでの歩みを慈しむような温かな空気に満たされていました。
受け継がれる、生徒たちの手による卒業式
横浜創英の卒業式には、大切にされてきた伝統があります。それは、「生徒が主役であり、生徒自身が式を創り上げる」ということ。今年も、事前の運営会議から当日の司会進行に至るまで、卒業生たちが主体となって準備を進めてきました。教職員はあくまで、彼らの想いを形にするためのサポーター。自分たちの門出を、自分たちの手でプロデュースする。 このプロセスこそが創英での学びの集大成であり、長年積み重ねられてきた、本校らしい「型にはまらない」卒業式の姿です。
生徒たちの強い希望で実現した、『正解』
生徒主体で創る卒業式のため、式典内での歌唱は必須ではありませんでした。しかし、生徒たちから「どうしてもこの曲を みんなで歌いたい」という声があがり、一曲だけ合唱を行うことになりました。
選ばれた曲は、RADWIMPSの『正解』。
「あぁ 答えがある問いばかりを 教わってきたよ だけど明日からは 僕だけの正解を いざ探しにゆくんだ また逢う日まで」
本校は、答えがある問いばかりを教える学校ではありませんが、この曲のサビの歌詞は、様々な場面で「自ら問いを立て、対話を通じて納得解を探す」ことを大切にしてきた創英生たちの姿そのものです。静かな雨音に重なる 体育館に響き渡る歌声。それは、正解のない社会へと漕ぎ出していく彼らの、力強くも温かな決意表明のように聞こえました。
卒業生の皆さんへ
創英で過ごした日々はどうでしたか? ここで見つけたのは、教科書に載っている答えだけではなく、共に悩み、笑い、自分たちの手で何かを創り上げる喜びだったはずです。雨の日があるからこそ、緑は芽吹き、豊かな実りが訪れます。 皆さんはもう、自分だけの「正解」を描き出す力を持っています。
卒業おめでとう。 皆さんの進む道が、自分らしく、そして温かな光に満ちたものであることを、教職員一同心より願っています。

