高2対象の選択科目　英語探究では、『日本に住む外国にルーツを持つ人たちの課題を知り、英語でその解決策を発表すること』を目的とした授業を実施しています。
　先日は、お母様がガーナ人、お父様が日本人であり、6歳から日本で育っている矢野デイビットさんに講師としてお越しいただきました。矢野さんは、幼少期に日本語が分からず苦労したけれど、ある友人との出会いをキッカケに日本の学校に馴染んでいったエピソードを話してくださいました。人権とか差別とかを聞くと、難しく感じるかもしれないけれど、人はみんな相手を思いやる気持ちを持っている。言葉や行動は人により異なり、誤解を生む時もあるけれど、その後ろの想いを想像すれば、とても温かい世界が広がっている。正しいことを言うことは時に人を傷つける。ただ気持ちに寄り添うことが、平和に繋がる。そんな話を、温かい笑顔で語ってくれました。
　生徒たちからは、沢山の質問が溢れ、講演後は一緒に写真を撮る生徒達が続出しました。英語探究は、教科書がない科目です。教科書では学べない内容を、社会で活躍する方々から学んでいます。矢野デイビッドさんが運営するガーナ支援のNPO法人Enijeさんと、生徒たちが協働する未来が見えてきた授業となりました。