2022.09.28コラボレーションウィーク(合教科授業)の様子

9月5日(月)~10日(土)までの1週間, 高校一年生ではコラボレーションウイークと銘打って合教科で授業を行い,  26名の教員が教科・科目の違う教員と組んで2人1組となって13の講座を出しました。

1日目に眼科医など様々な分野で活躍されている三宅琢さんに合教科の意義を説く講演をしてもらいました。「目を治すのではなく,目を失うことでできなくなることをなくすことを仕事に変えた」。彼は失明された方にあらゆるテクノロジーを与えて, 目が見えなくてもできることを教え続けています。「一つの視点ではなく, 複数の視点で物事を考えることで, 人生の景色は変わる」。生徒は合教科の意義以上に生きることの意義を考えたことと思います。

 

2日目にペアの教員が授業を行って生徒にミッションを与え,3日目に生徒はミッションに対する研究を行います。

例えば, 日本史と英語のコラボでは , 幕末の福沢諭吉を題材にしてミッションを与えます。福沢は自らの著書でこう言っています。「単語から学ぶのはよくない。単語というのは道具だ。家を建てる時に使う金づちのようなものだ。英語をよりよく学ぶには経験を通すしかない」。今の英語教育は本来の目的を失っています。英語は単なるツールでしかありません。大切なことは英語を使って何をしたいのか。英語を使って社会にどのように貢献するのか。英語を使って世界をどう変えるのかを考えることだと思います。この講座のミッションは「英語の本来の目的を考え,その主旨に沿った英語の授業を作りなさい」という内容です。

体育と英語の合教科授業では, オリジナルのダンスを制作して動画をつくり, ダンスの動きを説明する字幕を英語で挿入するというミッションです。理科と社会の合授業では, 「染色技術と文化」をテーマに, 日本の歴史の中でなぜ紫が高貴な色として扱われたのか, その背景を研究したうえで, 紫の色を出すための材料を考えて草木染を行うというミッション。

最終日のプレゼンの様子です。

 

13講座の代表13組は, 保護者・生徒・教員に囲まれながら, 文化祭の2日目に代表発表を行い,  多くの拍手を受けていました。来年度は1・2年生合同の無学年制でコラボレーションウィークを実施する予定でいます。

 

 

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